• 私が子どもの頃 母がよく使っていた黒いスエードのカバン

     

    それは細くて長い持ち手にマチもポケットも無いような

    とても簡素なつくりのカバンだった

     

    特にこれといったデザイン性があるわけではないのに

     

    なぜかそれは私の記憶にずっと残っていて

     

    いつからかそんなカバンが欲しいと思うように

     

     

    ある時共通の友人を介してANDADURAの山本さんと出会い

     

    私の記憶の中から山本さんによって切り出され 出来上がったのが

     

    ”FLAT”と名付けられたとってもシンプルなつくりのカバンです

     

     

      

                   【 FLAT 】

     

     

    jijiさんと一緒にカバンを作りました

     

    去年の秋ごろ jijiさんの展示会で jijiの小山さんにはじめてお会いしました

     

    その時に一緒にカバンを作りましょうと話をして 帰りの車の中 頭の中で出来たのが このカバンです

     

    すぐにイメージが湧いてきたのは 小山さんの中の

    明確なイメージを伝えてもらったからで

    ありありとしたかたちを想像することが出来ました

     

    冬にアトリエにお邪魔し jijiさんの作る空間を眺め

    長い時間お話をすることで「氷にならないぎりぎりの水の温度感」

    というイメージが浮かびました

     

    FLATはとってもシンプルな小さなカバンですが

    「氷にならないぎりぎりの水の温度感」というイメージが

    普段やらないチャレンジを促してくれました

     

    構造のセンターを中心とするのではなく 見えのセンターを中心とする

     

    数ミリの誤差が出ますが 柔らかな素材がその誤差を吸収し受け止めてくれる

     

    使う糸も いつもとは違う糸に変え 番手も細いものにして 針もそれに合わせて

    細くする

     

    縫いのピッチも気持ち細かく

     

    それで 零度の水の温度感が表現できたかは分かりませんが

    イメージに向かって ものが収斂していく手応えは感じました

     

    零度の水というと一見 冷たそうですが 零度は純度と置き換えてもいいかもしれません

     

    零度(純度)は体にとっては冷たいですが 心にとっては 心地よいものなのでしょうね きっと

     

    お手にとっていただけると嬉しいです

     

     

                ANDADURA 山本祐介

     

     

     

     

     

     

     

     

    [ FLAT ] ANDADURA × jiji one handle bag

    ¥18,700価格
    color

    cowhide leather